─animaTane─ドレミ

そんなことも露知らず、ミカエルは律儀にキャサリンが目覚めるのを待った。冷え込む夜に手を擦り、「みゃあは寒くないの?」と言い、みゃあは喉をゴロゴロ鳴らす。ミカエルは「いいことを思いついた」と言い出すと、みゃあの小さな身体を胸元に入れた。みゃあの体温が伝わり、温かい、みゃあもまんざらでもなさそうにまた嬉しそうに喉を鳴らし、みゃあ、と鳴いた。


みゃあの温もりに再び眠りに落ちると暗がりから集団が現れた。集団はミカエルとキャサリンを見て、キャサリンに手を伸ばす。10人はいるだろうか。いずれにしろミカエルは助けてくれると勝手に思い込み、「おじさん達、助けてくれるの?」と淡い期待を感じた。キャサリンは集団に運ばれ、ミカエルはきっとママを治療してくれるんだと思い、集団の背中に「ママが目覚めたらここにいるって言ってね!!!」と叫んだ。

集団は終始、無言のままキャサリンの遺体をどこかへ連れて行った。


ミカエルの胸元でみゃあは眠りについていた。胸元のみゃあの体温を感じて、その寝顔を眺めて、ミカエルは独りじゃないと安心した。


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