─animaTane─ドレミ

「ミカエル、これからあなたには様々な辛いこと、苦しいことがあると思う。孤独に苛まれることもあると思う。けど、忘れないで、ミカエル、あなたはおじいちゃんとおばあちゃんに愛され、私に愛されている。あなたの命は決して孤独な命ではなく、紡がれた、守られた命なの。だからあなたはどんな状況でも独りじゃないの」


夜空から胸に抱くミカエルに視線を向けるとミカエルは疲れたのか、安心したのか、すやすやと寝ていた。キャサリンはミカエルの長い髪を撫でて、クスッと笑う。そしてまた夜空を眺めて、祈るように「どうかこの子に絶え間ない幸福を」と瞼を閉じた。


もう首都ベルリンは間近だ。食料と水も僅か。ベルリンへ行けば少なくともミカエルの身はなんとかなる気がした。


ミカエルの寝顔は何よりもいとおしく感じた。



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