─animaTane─ドレミ



それを聞いた祖父、ふーと息をはくと祖母を見て互いに頷く。そしてキャサリンとミカエルを視界にとらえると微笑んだ。


「安心しなさい。キャサリン。


私達が囮になり、その間にキャサリン、お前はミカエルを連れて逃げるんだ。


私はミカエルをこの手で抱いた時からミカエルを命にかえても守ることを誓っている」


祖父は笑みを浮かべ、ミカエルの頬を撫でた。祖母もそんな祖父の言葉に「ええ、私もですとも。どこまでも付き合いますよ。あなた」と微笑む。そんな二人を見てキャサリンは不安な気持ちと安堵と悲しみから堪えた涙を隠せない。


「お母さん、お父さん。。。」両手で口を覆い、溢れんばかりの感情を堪えても涙はやまない。


「おじいちゃん、おばあちゃん。。。イヤだよ」


ミカエルは自分の頭を撫でる祖父と涙を流すキャサリンを温かな瞳で見つめる祖母に言う。祖父は「ミカエルにはまだ母親が必要だ。だからキャサリン。私達の分まで生きるんだ」と涙で顔を濡らすキャサリンに言う。


祖母は「さあ、支度をしなさい。首都へ行けば人口が多い。見つかる心配もない。首都へ向かいなさいキャサリン」と言い、「私達はこの命続く限り、足止めしてみせるさ」と祖母はキャサリンに母親の眼差しを送る。


キャサリンは涙を両手で拭い、支度を早急に始めた。主に日持ちする食料と水を大きな袋に詰めた。


実家を後にする時、キャサリンは祖父母と抱き合い、祖父母はミカエルを抱き締めた。


「キャサリン、ミカエル。


私達はお前達をこの世界で一番愛している」


キャサリンは何も言わず背を向け、ミカエルの手を引いた。キャサリンの背には大きな袋がくくりつけられている。


キャサリンは歩みを進め、祖父母から貰った言葉を胸に産まれ育った農村をミカエルと共に後にした。


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