─animaTane─ドレミ

日常は日々、いつものように続いていた。だけど──────────とある日に事件が起きた。


その日、ミカエルはいつもよりも早くに教会に向かった。当然、教会にはまだ誰も来てないはずだったが、教会の裏手から声が聞こえた。嫌がる声と鬼気迫る声音。その声はメリサのものだった。


ミカエルはただならぬ雰囲気に裏手に駆けて向かい、その視線の先には衣服のはだけたメリサとそれを守るために棒切れを手に神父様と向かい合う二人の姿があった。


神父様はレイリーに優しく言う。


「レイリー、メリサを引き渡すんだ」


レイリーは「イヤだ!!!」と言い、身構える。神父様は一歩一歩こちらに近づく。


6歳の子供が棒切れを持とうと大人には勝てない。レイリーはそれを知っているのか、額に汗を浮かべ、その心の内は恐怖していた。


「レイリー、賢い選択を取るんだ」


神父様はレイリーを説得する。ミカエルは衣服のはだけたメリサを見て、露出した肌に無数の傷があることに気付き、怒りを覚える。産まれて初めて感じた怒り。