祖父母に今日あった出来事をいつものように話す。キャサリンが帰ってくると祖母はシチューを温め、家族4人で丸テーブルを囲んで食事をした。シチューは温かくてとても美味しかった。添えられたパンとシチューはミカエルの大好物。
眠る前、キャサリンの横でミカエルは疑問を投げ掛けた。ずっと抱いてる疑問だった。
「僕のパパはどんな人だった?」とミカエルが口にするとキャサリンは静かに吐息をつき、「メシア様みたいな素晴らしい人よ」と答える。ミカエルは満足そうに微笑み、キャサリンの腕の中で「僕のパパは凄いんだね」と誇らしげに言う。キャサリンは頷くとミカエルを優しく包み、「そうね」と言い、頭を撫でて、ほどなくしてミカエルはキャサリンに包まれて眠りについた。
真実を知る必要はない。今のミカエルに真実を知るのはあまりに酷だから。このまま知らないままでもいい気もした。でも、いつかは大きく成長したミカエルに真実を打ち明けなければならない。この子のためにも、そして産みの親であるセフィナという女性のためにも。。。
いずれにしろ今ではない。そう遠くないこの先に──────────
静かに寝息をたてるミカエルを見て、キャサリンは複雑な気持ちになった。でも、キャサリンは私がミカエルの母親に変わりはないと自分に言い聞かせた。
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