─animaTane─ドレミ


ふ、とまたあの場所にいた。


サンは草花に寝そべり、その鼻に蝶々が止まる。風が温もりを運び、川のせせらぎがいつものように聞こえる。


何度も夢に見たサンの心の中。


陽が射す木に木陰が出来て、いつものようにコトノは青い空を眺めていた。


サンは立ち上がる。何かがおかしいと思ったら18歳の自分に時帰りをしている。


ああ、そうか。またコトノのいない世界に俺はいるんだ。失敗してしまい、俺は決意したんだ。


あの神話を真実にして、コトノを甦らそうと。どんなに犠牲を出しても、と──────────


コトノはサンに気づくと無邪気に微笑む。


サンはコトノの近くに行き、浮かない表情を浮かべた。深い悲しみが込められた表情。


コトノはそんなサンを見て、また空を見た。


「ありがとう」


サンはうつむき無言だった。コトノは嬉しそうに言葉を紡ぐ。


「あなたが私を愛しているってあの時に言ってくれた。あなたは私を必死に守ろうとしてくれた。だからまた同じ結果になっても私は嬉しかった」


サンは「8年かけたのに俺はまたコトノのいない未来にいる。不思議だよな」と言葉をもらすと、コトノは「なにが?」と聞いた。