─animaTane─ドレミ

へルメルそのものの時間を急速に早め、存在を消滅させる固有能力の出現だった。


サンは膝をつき、倒れているコトノの亡骸を抱き上げ、抱き締めた。涙が幾筋も流れる。


コトノの死という現実を変えるために8年前に来た。なのに結果はどうだろう。

血に染まるコトノは動かないし、喋らない。笑うこともなければ、怒ることも悲しむこともない。


サンはコトノの唇にキスをした。そして、唇を離すとまた抱き締めて、誓う。


それは正しいことか間違えか。嘘か偽りか。


もしも、図書館でたまたま見つけた本の神話が真実ならコトノを生き返らせることが出来る。


この左手の輪の力を使い、たとえ余多の犠牲が生まれようとも、俺は成し遂げる。


「コトノ、俺の歩む道にキミはいる」


サンはそのまま瞼を瞑り、蓄積した疲労により、そのまま意識を失った。


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