─animaTane─ドレミ

コトノは困惑し、「でも。。。」とサンの身を案じた。


俺はこの事件でわかったことがある。


大切な命は失ったら戻らない。それは当たり前だけど、コトノ、キミを失ってからこの8年間。。。ずっと苦しかった。だからキミのいる世界があるなら俺は死んでもかまわない。俺の心にはコトノを愛しているという気持ちがある。その気持ちまではナイフなんかでは奪えない。俺はコトノを守る。キミのいる世界が存在する。それがたまらなく愛しいんだ。


対峙したへルメルはサンを睨み、サンはへルメルを睨む。


「へルメル、終わりにしよう」


「へ?お前の命がか?」


サンはへルメルに向かって駆けた。へルメルもサンに向かい、ナイフを手に駆ける。


勝敗は明らかだ。


ナイフを持つへルメルと輪の能力を失ったサン。


ぶつかり合えばサンは死ぬ。わかっていてもコトノを逃がすことが優先された。


しかし、ぶつかり合うはずの二人の間にコトノが入っていった。それは予想外だった。


へルメルのナイフがコトノの背中に刺さり、コトノはサンを抱き止める形になった。


「どうして。。。」