─animaTane─ドレミ

サンの言葉にコトノは「わかってるくせに」と言い、「無理しないでよ」とその身を案じた。


「俺はどうなってもいいんだ」


サンは空を見上げた。


「コトノのいる現在があればそれでいい」


「ばか。。。」


コトノは嬉しい反面、サンが心配だった。


「それにこの左手の輪はコトノのために使いたい。

多分、根拠はないけど、コトノが亡くなって現れた輪だし、能力だから。

俺はコトノのために何よりも使いたいんだ」


コトノはサンを抱き、「すっかり私の虜ね」と冗談っぽく笑った。


この景色、そして、木の木陰に佇むコトノはもうすぐ時戻りにより、コトノの生きた現在になる。そう考えると幸せな気持ちが胸に広がる。


今度は自分の心に素直になり、コトノに告白をしよう。相思相愛なのはわかっていることだから一緒に現在を生きて、未来にはコトノと結ばれる未来へとなり、二人で幸せに暮らそう。


想像するときりがないほどの幸福な未来がある。


「コトノ。俺が目覚めた時、時戻りをする。決めたんだ」


「うん」


「また再び、現実で逢える」


「うん!」


「また違った未来へ向かって」