─animaTane─ドレミ

日々は移り変わり、年月は過ぎていった。


答えのないままサンは18歳になった。職を見つけて、孤児院を出た。育ててくれた職員と院長に感謝の言葉を手紙に残し、古アパートで暮らすことになった。

職についたとは言っても早朝の新聞配達が日課になった。


コトノとは夢の中で度々、逢っていた。コトノは10歳のままの姿であり、サンは18歳の姿だ。それでもコトノとサンは愛し合っていた。


あれからへルメルは投獄され、今もなお投獄されていた。へルメルに言い渡された罪状は死刑であり、公開処刑である。しかし、幼いへルメルは成熟するまで処刑を免れている。


コトノの存在する現在を再び存在させるには必ず、7年前に現れたローの能力であろう、時間軸を行き来する時戻りと時帰りをマスターしなければならない。


18歳になってもローの存在は想像の域にしか達しえない。


ローからあの時、受け取った生命の種は大切に保管している。当時のサンはセフィートの樹木は犠牲と6人の魔女を探す、なにより人であるサンには寿命があり、樹木が成長する前に寿命を終えることが予想された。だが、左手の赤色の輪は時間の固有能力を有しているため、上手くいけば、セフィートの樹木の育成は可能になる。問題点は人をエサとする特性にあり、サンにそんな犠牲の多い、残酷な手段は取れなかった。それに生命の種の植える空間も確保しなければならず、クリアする課題は多い。