─animaTane─ドレミ

ローの言葉を鵜呑みにするとロー=サンになる。しかし、名前も容姿も年齢も違う。ローはどう見ても二十歳前後である。しかし、ここで固有能力の時間停止が役に立つ。もしもローが未来の自分なら現在の時間軸から未来にいけることになり、同時にローはいきなり消えたことから過去の現在に戻ったことになる。


つまり、左手の輪の固有能力は一つではなく、時間と関連した能力を分岐させることが可能となる、と言える。問題はその引き出し方である。


今現在、時間停止は命や身の危険で発動することがわかる。しかし、自由に使用は出来ない。また、時間と関連した能力が分岐していても発動条件が難しければ使い物にならない。


ローの発言やローがいきなり近距離に現れ、一瞬で姿を消したことからもローもサンと同様の時間と関係がある能力を有し、それはサンの能力を遥かに凌駕し、洗練されていることだろう。


ローはいつでもサンを見ていると言っていた。だめもとでローを図書館で呼んだ。


「ロー、いるなら出て来い。見てるのだろう!?」


しかし、問いかけても図書館はシーンと静まり、ローは呼び掛けに応じて現れることはない。


サンはある方程式を立てた。それは予測であり、あくまで空論の仮説からなる。


ロー=サン=ロー=サン


これはローがサンに与えた生命の種をローがサンから受け取り、またサンに戻す。この事から少なくともローは時間軸を行き来する能力有していることがわかる。


そして、ローの言葉を解釈するならロー=サンなので、時間軸移動、すなわち時戻りと時帰りをサンはそう遠くない未来に習得する可能性がある。しかし、それはあくまで仮の話しなので憶測に過ぎない。


根拠は全くないがローはサンの前に現れたのもまた事実。瞬く間に消えたのも事実だった。


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