本を調べてみると新たに発覚したのが魔女6人の力の吸収がセフィートの樹木には必要であり、その課題は事実的にサンには不可能となる。
サンは灰色の種以外にも所持しているモノに気づく、それは左手の甲の赤色の輪。
今、現在わかるのは固有の能力を発動する条件は命の危険、もしくは身の危険が迫った時に時間停止が行われること。
不意に現れたローなる人物は意味深い言葉を残して去って行った。これはこの輪の固有能力の時間停止と何か関係があるのではないか、と考えた。
サンは山になる本に囲まれて瞼を閉じて、ローの台詞全てを思い返すことにした。
必ず、そこには時間というキーワードが入る。つまり能力を理解すれば、コトノがへルメルに殺害されるのを防ぐことの出来る時間軸にいけるかもしれない。
サンは集中して脳内でのローとの会話を再生した。
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「キミはやがて全てを手に入れた後に理想の世界を造る」
「キミはボクであり、ボクはキミなんだ。
キミからキミへのプレゼントをここに届けに来た。キミがもっとも欲しいモノだ」
「これは種だよ。でもただの種じゃない。未来のキミが成した産物であり、成功の産物であり、失敗の産物だ。でもその種はまたキミに渡る。キミからキミへのプレゼント。」
「その種は生命の種」
「ボクにはわからない。なぜならキミが一番よく理解しているからだよ。
キミがボクに与え、成功と失敗、勝利と敗北、でその種はキミにまたプレゼントされた。
ボクはキミを知っている。キミもボクを知っている。
キミを見ているよ」
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