どうやらうまくいったようだ。
バレなかった。
正直どうせすぐバレると思っていた。
案外バレないものなのだろうか、それとも所詮はそれほどの程度だったのだろうか。
思い出話も彼女にあらかた話したので、なんとかなっているのか。
話がわからなかったら忘れたといえば乗り切れるだろう。
小さい頃の記憶なんてそんなものだ。
その日以降教室でも彼女は彼にべったりだった。
みんなのいる前だろうとお構いなしにニコニコして腕に引っ付いている。
「そういえば、あのこと覚えてる?」
と少し困った顔をしながら誠くんが話を振る。
「あのこと?」
「最後の日、引っ越しの日、僕が言った約束覚えてる?」
「え、、っと、、」


