午後の競技は白熱したものとなった。

 一年生全員によるムカデリレー。
 二年生による二人三脚障害物リレー。
 三年男子による騎馬戦。
 
 総合得点は僅差で、どの競技も手を抜けない状況だった。
 三年女子による創作ダンスが、唯一穏やかな出し物だった。

 そしてこれからいよいよ、最終種目となる全校男子生徒による団対抗リレーが始まる。
 これですべてが決まる。
 このリレーで白組が一位を獲れば、白組の逆転優勝。

 白組アンカーは星君。
 そして紅組アンカーは、一ノ瀬君だった。

 私は女子生徒だけになった応援席に向かって言った。

「このリレーで一位になれば、優勝できる。みんな、最後まで応援頑張ろう」

 その場の全員がわかりきっていることしか言えなかった。だけど、

「そうだよ、まだまだこれからだよ」
「男子を応援しよう」

 と、他の応援団女子も私に同調するように応援席に向かって声をかけた。

 胸が熱くなった。

__「吉川さんの姿が、みんなの心を動かしてるんだよ」

 先ほど言われた星君の言葉が蘇った。