執事さまはメイドちゃんに夢中♡


みんなのカップに紅茶をいれ終えた悠琳くんは、一度テーブルを離れる。

ふと足を止めて、わたしの肩に手を置いてきた。


「さっきのかっこよかったよ」


耳もとでささやくと、今度こそテーブルを離れた。


「鷹見くん、なんて?」

「…………」


奏音ちゃんがふしぎそうに顔をのぞき込んでくるけど、それどころじゃない。


……いま、なんて言った……?

さっきの、って……まさか! 聞かれてたの!?


『わたしも、悠琳くんのことが好きだから。十和田さんには渡しません!』


うわあ、どうしよう。わたし、とんでもないことを言っちゃったよ。

まさか聞かれてるなんて思わなかった。


顔が沸とうしそうなくらい熱くて。

ごまかすように紅茶を口に運んだけど、温かくてますます顔の温度が上がってしまった。