みんなのカップに紅茶をいれ終えた悠琳くんは、一度テーブルを離れる。
ふと足を止めて、わたしの肩に手を置いてきた。
「さっきのかっこよかったよ」
耳もとでささやくと、今度こそテーブルを離れた。
「鷹見くん、なんて?」
「…………」
奏音ちゃんがふしぎそうに顔をのぞき込んでくるけど、それどころじゃない。
……いま、なんて言った……?
さっきの、って……まさか! 聞かれてたの!?
『わたしも、悠琳くんのことが好きだから。十和田さんには渡しません!』
うわあ、どうしよう。わたし、とんでもないことを言っちゃったよ。
まさか聞かれてるなんて思わなかった。
顔が沸とうしそうなくらい熱くて。
ごまかすように紅茶を口に運んだけど、温かくてますます顔の温度が上がってしまった。



