「わたし、十和田さんとは関わりたくないけど……」
「は?」
できるなら、これからずっと関わりたくない。
口を開けばいつもいやみを言ってくるし、顔を合わせれば、今までされてきたことを思い出してつらくなる。
だけど、ただ黙ってるなんてしない。
ネズミだってネコに追い込まれたら反撃するってこと、わからせるんだ。
「十和田さんには負けません。わたしも、悠琳くんのことが好きだから。十和田さんには渡しません!」
スカートをぎゅっとにぎりしめて、叫ぶように宣戦布告した。
言ってやった。これでいいんだ。
後悔はなにもない。
「…………」
ぽかんとする十和田さん。
なにを言われているのか理解できてないみたい。
けれど、すぐに、いつもいじわるを言う口が大きく開いた。
「あっはっはっ! 本気? あなたみたいななんの価値もない人間を、鷹見くんみたいな人が相手にするわけないでしょ。そんなこともわからないの?」



