永遠くんがわたしを子どもあつかいするのは、奏音ちゃんの影響だ。

奏音ちゃんがよくわたしの頭をよしよしするから、奏音ちゃんと幼なじみの永遠くんもマネするようになった。


といっても、奏音ちゃんはわたしをかわいがってくれるけど、永遠くんはバカにしてるだけ。

メイド科トップの成績を残していて、執事科に学科が変更できるくらい頭がいいから尊敬してるけど、そういうところは直したほうがいいと思う。





「さて、今日の合同授業は、グループで接客シミュレーションをおこなってもらう」


実際に授業がはじまって、執事科担当のきびしそうな先生が言う。


そう。これからはじまるのは、週に一回ある執事科とメイド科の合同授業。

大きなホールでビデオを見たり、講師を招いてグループワークをしたり、そのときどきによって内容は違うけど、今日は接客シミュレーションをやるみたい。


もちろん、それも楽しみなんだけど、執事科と合同ということは鷹見くんもいる。