近寄りがたいキミの愛にリトライします!



「その日の帰りに八島くん、私を送った後に、横断歩道で酔っ払いの車に跳ねられて亡くなったの……」

 こんなことを言って、頭がおかしいヤツだと思われるかもしれない。けれど、どうしても伝えたかった。私が今の人生をやり直していることを分かって欲しかった。


 八島くんは間を置いて「実は……」と自分のことを語り始めた。


「俺、昨日あの後、こっそり鎌田の後をつけてたんだ。夜遅かったし、心配で。それに、『好き』だなんて告白してくれたから、俺嬉しくてさ……なんか勝手に舞い上がっちゃって。で、家まで見届けた後家に帰ってたんだけどさ、横断歩道を渡り終えた後に、スピードも出してて凄くフラフラしてる車が近くを横切っていってさ、その車、そのままガードレールに突っ込んじゃったんだけど……俺、後少し遅かったら多分死んでたなって思って……」


 「だから、鎌田の話、本当なのかもって思う」と、昨日の帰り道にあったことを話してくれた。

 八島くんは私を気にかけて送ってくれていた。

「多分、本当、時間差だったなって思う……鎌田が送らなくていいって言ったから、俺もその言葉に甘えて後をつけるだけだったし、なんていうか……鎌田の強い意志みたいなの感じてさ、大丈夫だろうなって思えたから」


 俺を助けてくれてありがとうと、感謝する八島くん。