2時間制の居酒屋で飲んでいたため、
時間になり店を出た。

「2次会行く人?」
幹事の橋本くんが言った。

「はーい!」
みんな行くようだったけど、
私は帰ることにした。
「ごめん。私パス。帰るね」
そういうと小笠原くんが
「えー、行こうよ。」
と私の手を掴んだ。

すると
「小笠原、酔いすぎ。
人には予定があるんだよ?
ごめんね。心菜大丈夫?」
と言って、小笠原くんの手を離してくれた。

「あっ、うん。大丈夫。
小笠原くんごめんね。
明日、夜勤の前に用事もあって。
また、今度飲もうね。」
私は小笠原くんに謝った。

「絶対ですよ。」
小笠原くんに言われ、
「はい。」
と返事をすると、連れて行かれた。

私は帰ろうと別の方角に歩いて行くと
「心菜。」
後ろを振り返ると、斎藤くんが走ってきていた。

「どうしたの?」
私は斎藤くんが来たことを不思議に思い聞いた。
「あっ、うん。あの携帯番号聞きたくて。」
斎藤くんの言葉に驚いた。

「あっ、うん。えっと****だよ。」
私は素直に答えたが、内心複雑だった。