ホストに恋して破滅した私ですが、高級キャバ嬢になってイケメンオーナーから愛されています。

☆☆☆

長い長い午前中の仕事が終わって会議室へ向かうとホッとため息が出た。
午後からもまだ4時間仕事をしなければならないのかと思うとすでに気が重たくて、胃も重たく感じられる。

席に座っておにぎりを取り出したものの食べる気になれなくてお茶を一口飲んだ。
暖かなお茶がお腹の中に染み渡っていくのを感じて少しだけ落ち着く。

スカートの中から財布を取り出して中身を確認すると、昨日部長からもらった3万円がそのまま入っている。
これで今月分の食費には困らない。

節約すれば1万円は光熱費に当てることができるかもしれない。
そんなことを考えている自分がどんどん惨めに見えてくる。

昨日のホストクラブではあんなにキラキラと輝いていたのに、まるで別人みたいだ。
「小平くん」

呼ばれて顔を上げると部長が会議室に入ってくるのが見えた。
日奈子は返事をせずにおにぎりを巾着袋の中に片付けた。