ホストに恋して破滅した私ですが、高級キャバ嬢になってイケメンオーナーから愛されています。

日奈子はマジマジと部長の顔を見つめた。
さっきからニヤついた笑みを貼り付けていて、なんだか気味が悪い。

「給料が出たばかりなのにもう金欠なの? 相手しようか?」
その気味悪い言葉に咄嗟に拒絶しようとしたけれど、明日からの生活のことを考えるとすぐに拒否することができなかった。

喉にグッと言葉が詰まって出てこない。
黙り込んでいることを肯定の意味に捉えたのだろう、部長は日奈子の手を握りしめて歩き出す。

日奈子は抵抗しようとしたけれどできなかった。
これで少し楽になる。

普段の男たちだって部長と対して変わらない。
そんな気持ちが出てきてしまったのだ。

気がつけば日奈子の前にはきらびやかなホテル街が見えていたのだった。