ホストに恋して破滅した私ですが、高級キャバ嬢になってイケメンオーナーから愛されています。

自分を助けてくれた光の手助けになっていると思うと、嬉しいくらいだ。
ヒナは一旦トイレに立つと新規のお客さんについてスマホにメモを残し始めた。

名前と仕事、趣味などをかきとめていく。
だけど一番大切なのは見た目だ。

見た目と名前が一致しなければ結局誰のことを書いているのかわからなくなる。
「えっと、今日のお客さんは鼻の頭におおきなホクロがある、っと……」

特徴的な顔をしてくれていれば覚えるのは簡単だ。
だけどどうしても特徴のないお客さんはいる。

そういうときは相手の話し方や、隣に座っているときに見える癖を覚えてメモしておく。
あとは持っているカバンや履いている靴のブランドもチェックする。

スーツは毎日着替えるけれど、靴やカバンはそんなに頻繁に変えることはないだろうから。
「ヒナちゃん最近忙しそうだけど、大丈夫?」

トイレから出てきたとき、マキが心配そうに声をかけてきた。
「マキさん。大丈夫ですよ。まだまだ元気です!」