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休憩時間にいつもどおり1人になると日奈子はさっそくスマホを取り出してカズにメッセージを入れた。
今はまだ眠っているかもしれないけれど、起きたらきっと返してくれるはずだ。

同伴出勤することになると5000円は必要になる。
それからデート代と、店での飲食代に指名代。

色々と考えると手持ちのお金がどうしても心配になってくる。
それでも日奈子の心は浮足立って止まらない。

「足りない分は、また今度考えればいっか」
そう呟いて、鼻歌を口ずさむ。

そんな日奈子の脳裏にはホスト店の近くにあるキャッシングのお店が浮かんできていたのだった。