それがわかっているからこうして1人になれる場所を探すことになったのだ。
自分で作った塩むすびを一口ほおばると、なんとなく切ない気持ちになった。
なんだか、世界で自分がひとりぼっちになってしまったような感じ。
ついで涙が滲んできそうになったから、日奈子はスマホを取り出して自分で撮影した動画を流し始めた。
『日奈子ちゃん誕生日おめでとう!』
画面の中でカズが日奈子へ向けて笑いかけてくれる。
手にはシャンパンを持って、店内はとても賑やかな音楽がかかっている。
それを見ていると孤独感はすぐに消え去っていく。
ここでは私が一番だった。
いつでもカズは私をお姫様のように扱ってくれる。
それを思い出すと食べているものが高級レストランのフルコースにでも感じられてきた。
『日奈子ちゃん。これからもずっと俺のそばにいてね』
いつもカッコイイかずにそんな可愛いことを言われたらたまらない。
動画を見ながらつい口元が緩んできてしまう。
『俺にはもう日奈子ちゃんしかいないよ。大好きなんだ』
「うん。私にもカズしかいない。大好きだよ」
日奈子は誰もいない会議室の中、スマホへ向かってそう呟いていたのだった。
自分で作った塩むすびを一口ほおばると、なんとなく切ない気持ちになった。
なんだか、世界で自分がひとりぼっちになってしまったような感じ。
ついで涙が滲んできそうになったから、日奈子はスマホを取り出して自分で撮影した動画を流し始めた。
『日奈子ちゃん誕生日おめでとう!』
画面の中でカズが日奈子へ向けて笑いかけてくれる。
手にはシャンパンを持って、店内はとても賑やかな音楽がかかっている。
それを見ていると孤独感はすぐに消え去っていく。
ここでは私が一番だった。
いつでもカズは私をお姫様のように扱ってくれる。
それを思い出すと食べているものが高級レストランのフルコースにでも感じられてきた。
『日奈子ちゃん。これからもずっと俺のそばにいてね』
いつもカッコイイかずにそんな可愛いことを言われたらたまらない。
動画を見ながらつい口元が緩んできてしまう。
『俺にはもう日奈子ちゃんしかいないよ。大好きなんだ』
「うん。私にもカズしかいない。大好きだよ」
日奈子は誰もいない会議室の中、スマホへ向かってそう呟いていたのだった。



