ホストに恋して破滅した私ですが、高級キャバ嬢になってイケメンオーナーから愛されています。

そういうところが原因で、カズを好きになりすぎてしまったんだから。
苦い気持ちを何度も思い出して日奈子は顔をしかめる。

そうしているとガタゴトともの音が聞こえてきて光が部屋から出てきた。
寝起きの光は半分目を開けた状態でぼんやりとしている。

寝癖もついていて、それがなんだか可愛らしく見えた。
相手はオーナーだから、もちろんそんなことは言わない。

「いい匂いがする」
ふらふらと近づいてきた光がテーブルの上の朝ごはんを見て目を丸くした。

完全に目を覚ましたみたいだ。
「台所勝手に使ってごめんね。なにかできることがないかなと思って、朝ごはん作ったんだけど、食べる?」

予め考えておいた言葉だからスラスラ口を出てきた。
光は「人の手料理なんて久しぶりだな」と呟いて席に座った。

どうやら一緒に食べる意思があるみたいだ。