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1日目はこうして閉店時間がやってきた。
最後まで楽しんでくれたお客さんを嬢全員でお見送りして、入り口に鍵がかけられた。

「みんなお疲れ様」
光の言葉を合図にしてみんなの緊張がほぐれていくのがわかる。

顔に貼り付けていた笑顔が、自然な笑顔へと変わっていくのをヒナは間近で見つめていた。
「今日の売上ナンバーワンはマキだ」

光の言葉に嬢全体がワッと湧き上がり、拍手が響く。
やっぱりマキが人気ナンバーワンみたいだ。

トップ3までの日刊売上が発表されたのち、解散となった。
嬢たちはバラバラに白みがかってきた街の中へ消えていく。

中には仲良く一緒に帰っていく嬢や、店の近くでタクシーを拾って眠りながら帰っていく嬢もいる。
みんながそれぞれの場所へ戻っていって、そして開店時間になるとまたここへ戻ってくる。

そんな当たり前の光景がなんだか懐かしくて、そして心地よい。