屋敷には咲夜が来ると分かっていたかのように待ち構えていた、おすず、陽菜、藤川の三人が居た。



「おやおや人殺しが来たよ〜」



「… 殺してやる」



完全に頭に血が昇っている状態の咲夜は、懐に隠し持っていた短刀を取り出せば、そのままおすずに向かって短刀を振り下ろそうとする。



咲夜の行動を見て笑うおすずと陽菜



そんな中、藤川が合図を出せば、屋敷の中で身を潜め、待機していた町奉行所の男達が現れ、咲夜の身柄を拘束し取り押さえた。



「何だよお前ら、放せ!!!殺してやる… お前等だけは絶対に許さない、殺してや… 」



「怖いね怖いね〜 ゆきちゃんはね、しっかり陸が京まで着いて行ったから、大丈夫よ!」



は?陸が…?



嘘だろ、なんでアイツが…



咲夜の頭の中は真っ白になる。俺が1人で行かせたから… ゆきと京に行くのは俺だ、追いかけるって約束したのに… ゆきから離れるんじゃなかった。



ゆき、ごめん… ゆき…



「ゆきの所に行かなきゃ… ゆき、ゆき… 離せ!!俺は今からゆきの所に行くんだよ!!!!」



取り押えられた咲夜は感情任せに、見境なく町奉行所の男達相手に狂ったように暴れ続ける。



「咲夜さん怒ってる… こわぁーい❣️」