鏡と前世と夜桜の恋

-- 団子屋に到着。

「さく構ってくれないんだもんー」

雪美は歩幅を合わせてくれる咲夜の横顔をつんと指で突き、わざと拗ねたように言えば咲夜は苦笑しながら雪美の頬を撫でた。

「ゆきはずるいよな、何かあると必ず甘えて来る… 色々期待するだろ」

咲夜は雪美を見つめゆっくり顔を近付ける


「あ、あああ、ねえええ、咲夜!!」

唇が触れそうな距離に、雪美は真っ赤になり慌てて顔をそむけた。

「そろそろ口付けぐらい… させてくれてもいいんじゃないか?」

咲夜の少し拗ねた声。

雪美は真っ赤な顔をしながらも再び唇を寄せ団子屋の前でそっと触れるだけの口付けをした。

「…っ//」


「ふは。ゆきの顔、夕日みたいに赤い」

「う、うるさい… //」

恥ずかしさに耐えられなくなった雪美は咲夜の肩をぱしぱし叩いてそのまま団子屋の椅子に座った。

「みたらし団子、5皿!」

「ひと皿に3本もあるだろ?またそんなに… 」



咲夜は " すげえ食うな " と言わんばかりの顔をしつつふと思い出した様に呟く。

「ゆきの唇… 柔らかかった」

その一言に雪美は耳まで真っ赤… 咲夜からするとその反応がまた面白く、凄く幸せだった。

雪美はみたらし団子5皿ぺろりと完食。

店を出る頃には、2人ともどこか満ち足りた顔をしていた。