その目には諦めも絶望もあった。
それでも唯一、守りたい " 約束 " が咲夜の中にまだ残っていた。
「咲夜さん何で私じゃないの? 私がこんなに好きなのに… なんでゆきさんばっかりなの?ズルい。ねえ、妬かせないで… あの子じゃなくてもっと私を見てよ!!!」
生きないと。
耐え抜かないと。
陽菜の話しに耳を傾けることなく咲夜はボーッと天井を見つめ、陽菜が満足し終わるのを待つ。
「ねえ咲夜さん聞いてるの!?」
咲夜の上で果てた陽菜は " 妬くぅ〜やだぁ〜 " と、言いながら泣き始める。
「陽菜を泣かせたね〜 咲夜さんは罪な男だよ、この子は泣き出したら面倒だよ〜止まらない 」
陽菜を咲夜から降ろしたおすずは今度は自分が上に乗り、咲夜の体を… 特に首と尻を念入りに撫で始めた。
「咲夜さんは特に良い尻をしているからねえ〜」
「ずっるーい、咲夜さんの背中は私の!」
咲夜の尻を触り興奮するおすずと、咲夜の背中に飛び乗る陽菜… もうウンザリだ、こんな生活。
雪美の幻覚を見ていた咲夜はされたい放題の中ほんの僅かに微笑った。
「…ゆき…」
それは希望ではなく壊され尽くした男が絶対に手放さなかった名前、手放しきれない最愛の女の名前。
ーー ゆきが元気で居てくれたら
ーー ゆきが幸せで居てくれたら
それ以上は望まない… 欲は出さない。
けど最後にゆきとの約束だけは守りたい " 迎えにいく " この約束を果たせぬまま俺はここで生涯を終えるのか?
それは絶対に嫌だ。
おすずと陽菜が満足行くまで相手をさせられる咲夜は、勃たないことで罵声を受け、書ききれぬ数の暴力を何度も受けながら、2人の一方的な行為が終わるのを待った。

