3月になり暖かくなってきた。

『もう3月か!』
そんなことを思いながら、教室のゴミをしてるために
ゴミ置き場に向かっていた。

「ちょっと、あんた。」
2年の女子3人が私の前に立ちはだかった。
「はい?」
私はなんで呼び止められたのかわからないでいた。

「あんたね、バレンタインの日に柊くんと一緒にいたの。
私見たんだから、公園で2人が仲良く話しているところを」
どうやら、加納先輩と家の前の公園で話しているところを見られたらしい。

「柊くんとどういう関係なの?」
先輩の威圧感が半端ない。
「どういうって・・・」
私はどういっていいのかわからずにいた。

ふと見ると、バレンタインの時に加納先輩と腕を組んでいた女子だと気づいた。
それで加納先輩の後をつけてきたんだと察した。

「だから柊くんとどういう関係なのかって聞いてんの」
もう一度聞かれた。
「先輩、加納先輩のこと好きなんですよね。
 私じゃなくて、本人に聞いたらどうですか?
 ゴミ当番なんで失礼します。」
と言って、私は去って行こうとした。

その瞬間、
「待ちなさいよ」
と大声を張り上げられ、腕をつかまれそうになった。