「あっはは、ふんぞり返っていられるのはいまのうちってね」




レン先輩、自信があるのかな…。

いつもと態度が変わらないの、すごいや。

ひょうひょうとしてる、って言うの?


私はつむった目を開けられなくて、しばらくたくさんの足音を聞いていた。




「赤史くん…これって…」


「なっ…おい、なんでそっちにならぶんだ!」


「「「うす!金原(きんばら)さん、来ました!」」」


「あー、はいはい。そういうのいいから」


「え…?」




周りの声を聞いて、なんだかおかしい、と目を開けると。

私たちのまえには、私が引き抜いた以上にたくさんの人がならんでいた。

一方のとなり、赤史たちのまえには、その3ぶんの1ほどの人数しか集まっていない。


ど、どうなって…こんなに差が生まれるはず…!