だから私も、いつかちゃんとあのときのことをあやまろう、と思ってはいても、仁科さんのせいだなんて思ったりはしない。
「二葉ちゃん…」
「大丈夫。心配しないで。紫くんも、あんまり私にかまってると、立場がなくなっちゃうよ?」
私は紫くんに笑いかけて、ふたたび足を動かした。
教室に入ると、まえのほうで仁科さんを囲んで、赤史やみんなが楽しそうにはなしている。
私が自分の机を運びこんでも、気づく人はだれもいない。
2人が来たから、もうどうでもいいんだろう。
「…はぁ」
…なんだか、疲れてきたな。
「二葉ちゃん…」
「大丈夫。心配しないで。紫くんも、あんまり私にかまってると、立場がなくなっちゃうよ?」
私は紫くんに笑いかけて、ふたたび足を動かした。
教室に入ると、まえのほうで仁科さんを囲んで、赤史やみんなが楽しそうにはなしている。
私が自分の机を運びこんでも、気づく人はだれもいない。
2人が来たから、もうどうでもいいんだろう。
「…はぁ」
…なんだか、疲れてきたな。



