どうしようもない私の手を取った人。

 これはサナにも聞かなきゃ、と思ってしまう。

 まぁどっちにしろ、三ツ谷君からの話をもっと聞かなきゃならないけど。

「でも最初は、早苗さんに拒否られてて大変だったよ。あんたの助けは要らない、あたし一人で何とかしてみせるーって言って聞かなかったんだから。」

「……サナらしい、っちゃらしいけど。」

「それでも根気強く説得したら、早苗さんも分かってくれたみたいで情報提供してくれたよ。」

 その情報が、抜き打ちテストだったと……。

「じゃあ三ツ谷君は、テストがあるって分かっててあのメールしたの……?」

「……半分は、賭けだったけどね。」

 賭け、とは?

 三ツ谷君の言葉の意味が分からなくて、首を小さく傾げてみせる。

 それに気付いたらしい三ツ谷君は、少し迷ったような表情を浮かべながらこう口にした。

「早苗さんの情報を疑ってたわけじゃないんだけど、本当に担任たちがテストをしてくれるとは思ってなかったんだよ。早苗さんをあしらう言葉だったら、それは嘘になる。だから半分は、自信がなかったんだ。」