どうしようもない私の手を取った人。

 勉強も運動も、ある程度は頑張ったつもりだった。

 でもそれは本当に……“ある程度”だった。

 元々地頭が良いほうらしい私はきっと、ずっと調子に乗っていたのだろう。

 中学に入り、地頭が良いだけではどうにもならないと気付いた。

 自分より頭のいい人、運動できる人、カリスマがある人は数多く存在する。

 自分はその中に入ってると、ずっと慢心していた。

 ……だけど実際、入っていなかったらしい。

 成績は段々と下がってきて、つられて体力もなくなって、クラスメイトと一緒に居る事も苦痛になってきて。

 そしていつの間にか傷ついていた自分の体と心にすら気付かなくて、内申点だって下がってるはずだ。

 学校に行けてない日が多すぎる。このままでは、目標にしていた高校に入れなくなる。

「……っ、ほんとに、さいてー。」

 自分自身が許せなくて、自分自身に休暇をあげなくて。

 そのせいで調子が悪くなっているのに、無視して自分をいじめ続けて。

 可哀想だって言われても、仕方ないかもしれない。