どうしようもない私の手を取った人。

 何で、全部バレるの……?

「う……っ、うぁ……うぅっ。」

「ん、よしよし。彩海さんはじゅーぶんすぎるくらい頑張ってる。しばらく休んどきなって。」

「できないからっ、そんなのできないっ……!」

「自分が学級委員長だから? 自分が我慢すればいいだけの話だから? ……――んなの、今は忘れな。」

 ……っ。

 びび、った。

 三ツ谷君って、そんなにどす黒い声も出せるんだね。

 でもそれすらも言えないほど泣いていた私は、ただただ三ツ谷君によしよしされていた。



 そして私が落ち着いたのは20分後の話で、ハンカチで目の辺りをポンポンしながら三ツ谷君に疑問をぶつけた。

「けど、どうするの……? どうやって助けてくれるの……?」

 助けたいってあんなにはっきり言ったんだから、何かしらの策はあるんだろう。

 そう思っていたら案の定、ふっと微笑んだ三ツ谷君。

「そりゃ、ね。今の彩海さんは、教室に入りづらい。そうだよね?」

「……何で知って。」

「早苗さんと月乃さんに聞いたんだよ。ほんと優しいよね、あの二人。俺が聞いたらすぐ教えてくれたよ。」