どうしようもない私の手を取った人。

「だったらどうして、可哀想って――」

「そんなの、誰から見たってそうだよ。彩海さんは可哀想な状況に居る、可哀想な人だって。」

 ……私はそんなに、可哀想?

 じゃあどうすればいいっての……?

 どうしようもないから、こうなってるわけで。

 三ツ谷君は私に、どうしろって言いたいの?

「彩海さんはさっき、今のままじゃダメだって言ったよね? 高みを目指すのは良い事だけど、あんまり熱心になりすぎてもダメだと思うよ。」

 人生何週目だと問いたくなるような言葉が、三ツ谷君から紡がれる。

 それは私だって、薄々分かっているけど……。

『彩海が居てくれて本当に良かったわ。いつも助かってるわ。』

『彩海ならきっとどこの高校でも行けるだろう。この調子なら、頭良いN高にも入れるんじゃないか?』

 ……私は、期待に応えたいし応えなきゃいけない。

 期待を裏切るような、無責任な事できない。限界を超えても、私は頑張りたい。

 そうしなきゃ、そうならなきゃ、きっといつか……――見放される。