そうして一旦部屋を出ていった龍さん。
「お前、猫飼ってたの」
扉が閉まると、歴くんが私に向かってそう言った。
「へ?」
「龍が猫いたから連れてきたって。お前の?」
「?……私も飼ってます、けど、……え?」
そう尋ねられる意味がわからず視線を泳がせる。
龍さんが猫を連れてきたという話で、どうして私が飼っているのか尋ねる流れになるんだろう。
──なんて、難しいハナシではなかった。
一分も経たないうちに再び開いた扉からは、先程の龍さんと。
彼の腕に抱かれた、まろんが現れたのである。
「えぇ……っ!?」
と、数分前に結婚を迫られたときよりも大きな声が出てしまった。
なんで……ここに?
必死で頭の中を整理すれば、ある推測に辿りついた。



