気高き暴君は孤独な少女を愛し尽くす



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「歴くん、待って……っ、やぁ」



久しぶりの歴くんの部屋を懐かしむ余裕も、

まろんとの感動の再会の時間もほぼ与えてもらえなかった。



ベッドの上に縫い付けるみたいに私を押し倒した歴くんは、何度も何度もキスを落としてくる。


ずっと欲しかった体温に包まれて、体はすぐに甘い感覚で支配された。



「ねえ、これだけしてもわかんないの? お前ってほんとに鈍いね」


「ん、…っ、…ぅう…」



熱でぼんやりする頭を、必死に巡らせる。

にぶい……?



「……好きな女が他の男を理由に出ていって、俺が耐えられるとでも思った?」



不意に唇が離れたかと思ったら、
耳元でかすれた声が響いて。


……意味を理解したと同時、心臓が痛いくらいに大きく脈を打った。


……好きな……女?