家に帰ったら、すぐありがとうって伝えなくちゃ……。
そう思いながら廊下を曲がると、部屋の明かりが見えた。
中にいた蘭野くんの両親が、私たちの気配に気づいて顔をあげる。
「叶愛さん……雅也が、本当にごめんなさい……許して……許してね……」
足元に泣き崩れる姿にびっくりする。
慌てて自分も跪いた。
「ど、どうか顔をあげてください」
おろおろしていると、龍くんに腕を強引に掴まれた。
「もう叶愛サンとこの家は関係ないんです。行きますよ」
そんな言葉を受け、引きずられるように蘭野家をあとにした。
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