気高き暴君は孤独な少女を愛し尽くす



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「お前……今日なんかあったの」


課題をしていたら、お風呂からあがったばかりの歴くんがすとんと隣に座ってきて、そんなことを言うから。


「っ、なんでも……――、」


思わず、はぐらかしそうになる。


でも、思い直した。

好きな人に隠しごとはしたくないし、なにより、私の様子がおかしいことに気づいて声を掛けてくれた優しさを、なかったことにしたくない。


正直に話そう。
そう決めて、シャープペンを置いて向き直る。



「実は、今日……告白されたんです」

「……告白?」


歴くんの顔がほんの少し歪んだ。



「誰」

「え?」

「誰に告白されたの」

「っ、えっと……。ご存知かどうかはわからないんですけど……蘭野、雅也くんという方で、」



刹那、手を掴まれた。

まるで不安がるように指を絡めてられて、どきっとする。



「……、歴くん?」

「……、……いや、なんでもない。話……、続けな」