気高き暴君は孤独な少女を愛し尽くす


「猫缶もありますよ。昨日とおんなじのだけど」


まろんがいることも覚えてくれてたんだ……。


「助かります。あの、お金は……」

「あー、いらないっすよ。歴君から預かったカードで払ったんで」

「……そうなんですか」


じゃあ、あとで歴くんに渡せばいいかな。
受け取ってくれないだろうけど……。


猫缶を開けつつ、再び時計を見た。



「すみません、スマホを貸してもらうことってできますか?」

「スマホ? いいっすけど……誰に掛けるんです?」

「学校に連絡を入れたくて」


すると、龍さんは「ああ」と思い出したように言う。



「必要ないっすよ。歴君が根回しして、叶愛サンは一週間学校を休むことになってます」

「……、へ?」

「期末テスト受けなくても全科目高得点扱いにしてもらうんで、安心して休んでください」

「?……??」