紅色に染まる頃

翌日のクリスマス・イブ。
エレナは夢のような時間を過ごした。

大好きな人と煌めくイルミネーションを眺め、ロマンチックなレストランで豪華なディナーを味わう。

そしてホテルの部屋でクリスマスプレゼントを贈られた。

「まあ、ブレスレット?なんて綺麗なの……」
「エレナのピアノを弾く手が好きなんだ。とても美しい。その手を飾りたくてね。着けてくれる?」

紘はそっとエレナの腕にブレスレットを着ける。
いくつものダイヤモンドが眩く輝いていた。

「よく似合うよ、エレナ」
「ありがとう、紘。ごめんなさい、私からはあなたに何も渡せないの」
「構わない。君がいてくれたらそれでいい」

紘はそっとエレナをベッドに押し倒した。
愛を込めて深く口づけると、エレナは熱っぽい瞳で紘を見つめ、吐息をもらす。

「エレナ……、愛してる」

ささやきながら何度もキスをしていた紘は、ふとエレナの頬が濡れているのに気づいた。

「エレナ?泣いてるの?」
「うん。幸せすぎて」

少女のようにあどけなく頷くエレナに、紘は優しく微笑んでまたキスの雨を降らせる。

互いの手を絡めてギュッと握りながら、二人は胸がしびれるような幸せを感じて抱き合った。