ムラマサ! ~道端でちょっとめんどくさいイケメンを拾いました~

「いや、まだ俺は帰らない」

「なに意地になってるんですかっ。
 私が一緒に会長に謝って差し上げますからっ」

「そういう甘やかしはよくない」

「でも、早く逃げないとっ。
 若、誰かに監禁されてるんでしょうっ?」

「いや、監禁ではない。
 鍵も持っている」

「鍵を持ってるのに、監禁されてるとかっ。
 心を支配されているのですかっ?」

「……お前はおかしな本の読み過ぎだ。
 俺を操れるものなどいない」
と言いはしたが。

 ムラマサの自分は、あやめに操られ、日々、彼女のためにフロアモップをかけたり、食洗機に洗い物をセットしたり、酒をそそいだりしている。