ムラマサ! ~道端でちょっとめんどくさいイケメンを拾いました~

 それぞれの部屋の明かりを見ながら、そこに住み着いている村正を想像した。

 そういえば、鍵、渡しちゃったな。

 はっ。
 実は村正さん、泥棒だったとかっ?

 私のいない間に鍵を開けて、泥棒に入るために居座ってたとかっ?
と思ったが。

 よく考えたら、昼間、あやめはいない。

 その間に盗み出せばいいだけだ。

 じゃあ、何故、鍵を?
と思うあやめの頭の中で、村正は盗みを働いたあと、丁寧に玄関に鍵をかけていた。

 いやいや。
 泥棒が鍵かけて出るために、鍵欲しがるのおかしいし。

 そもそも、この家、オートロックだし、と思ったとき、
「ただいまー」
と声がした。