ムラマサ! ~道端でちょっとめんどくさいイケメンを拾いました~

「鍵の情報をコピーいたしますって。
 どうやって、コピーするんですか?」

「鍵屋に持ってくのに決まってるだろ」

 ――AI関係ないっ。

「おっと、日記書いてたのか。
 じゃあ、見ちゃ悪いな」

 村正は身体の向きを変えながら、そんな紳士的なことを言う。

 ……いや、ほんとうに紳士的な男なら、女性の家に強引に住み着いたりしないと思うのだが。

 ただ、彼の目的は『女性の家に住み着くこと』ではない気がして。

 なんとなく、追い出しそびれていた。

「別に見てもいいですよ。
 たいしたこと書いてないですから。

 これ、連用日記なんです。
 十年の」