「なにしてるんだ?」
カウンターであやめが日記を書いていると、後ろに風呂上がりのほかほかした村正が立った。
それしかないからか。
風呂上がりなのに、スーツを着ている。
「服、なにか貸しましょうか?」
「この家の鍵をくれたら、明日、いろいろ買いに行ってこれるんだが」
「……アレ○サなのに、自分で鍵の開け閉めできないんですか?」
「アレク○じゃなくて、ムラマサだ。
『鍵をこの掌に載せてくださったら、鍵の情報をコピーいたします』」
ピー、と謎の機械音を出しながら、村正は手を差し出してきた。
子どものごっこ遊びのようで、危うく鍵を渡しそうになる。



