「わあ、素敵な温室っ。 外がライトアップしてあってっ。 ……中は何故か、枯れた木といまいち生えてない草しかないけど」 おめかしして来た星子は飾りつけられた庭を見ながら、そう呟いていた。 ……いやいや。 そのうち、立派な南国風の温室になる予定なんだよ、 とあやめは思う。 少し遅れて、村正の職場の人たちもやってきた。 もちろん、筒井もだ。 「お招きいただきありがとうございます。 面白い人、連れてきましたよ~」 と微笑む筒井を見て、 きゃー、筒井さん、と女子たちが盛り上がる。