ムラマサ! ~道端でちょっとめんどくさいイケメンを拾いました~

 村正が側の椅子に腰かけた。

「手帳は去年のだったかもしれないが。
 関係ないだろ。

 占いなんて迷っているときに、背中を押してくれるためだけのものだから」

 あやめは膝に顔をのせたまま、村正の方を見る。

「まあ、そうですよね……。

 通販会社の占いに、その靴はあなたの運命の靴です、とか言われても買わないですもんね。

 自分で考えてからでないと」

「……俺は靴と一緒か。

 っていうか、だから、なんでその手帳が俺の運命を握っている……」

 いつの間にか、村正はあやめの右手を握っていた。