眠る前、あやめは、今はなにも映っていないあのスクリーンを見つめていた。
さわさわと揺れる木々の影がちょっぴりスクリーンの端にかかっている。
寝そべることもできる椅子で膝を抱えていると、村正がやってきた。
「なにしてるんだ?」
「あ、すみません。
いろいろ考えてました」
「なにを?
俺と出会えてよかったなとか。
俺のことが大好きだとか。
こんなに好きで、これから先、どうしようとか?」
「……なんでそんな照れるようなことばかり言うんですか」
そもそもまだ、好きだとか言ってないんですけど、と思うあやめに、村正は言う。
「いや、それは俺が今、お前に対して思ってることなんだが」
ひーっ、もうやめてくださいーっ、とあやめは更に膝を抱える。



