ムラマサ! ~道端でちょっとめんどくさいイケメンを拾いました~

 逃げ……

 逃げよう。

 逃げねば。

 いや、どうやって?
と考えている間に、熱く抱きしめられる。

 だが、そこで、村正は、ん? と気づいたように、運命の(?)手帳を見ていた。

 あやめを抱いたまま、片手でその手帳を取り上げる。

「おい、これ、去年のだぞ?」

 ええっ? と慌てて、その手帳をつかんだあとで、あやめは叫ぶ。

「じゃあ、あなた、運命の人じゃないですっ」

「おい……」